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女王蜂の生命力の源は食べ物の違い

 女王蜂とミツバチの違いで、はなはだしいのは両者の寿命の違いでしょう。

 働き蜂の寿命は、最盛期でわずか1カ月にすぎません。越冬のときでも4~5カ月の寿命です。
 これに対して、女王蜂は3年から5年も生き続けられます。
 かりに5年とすると、女王蜂は働き蜂より60倍も長生きすることになります。

 ただ長生きするだけではありません。
 女王蜂は老いることを知らず、生涯にわたって卵を産み続けます。
 ものすごい生命力といえるでしょう。

 生まれたときは同じなのに、これほど違うの理由は何かといえば、
 唯一、食べもの違いです。

 一般の巣房に産みつけられた卵は、孵化してからの3日間はローヤルゼリーが与えられますが、
 それ以降ははちみつと花粉で育てられます。

 すると同じ雌なのに成虫になると働き蜂となります。


 一方、女王蜂を育てるためには「王台」と呼ばれる特別産室・育児室が用意されています。
 ここに卵が産みつけられると、まるっきり違った運命を歩むことになります。
 王台に産みつけられると、孵化した幼虫は若い働き蜂からローヤルゼリーのみを
 豊富に与えられて、女王蜂になります。

 女王蜂は成虫になってからも、働き蜂からローヤルゼリーのみを与えられ続けます。
 幼虫から羽化して成虫になるまでの期間も、女王蜂が16日なのに対して、
 働き蜂は女王蜂より6日遅い21日間もかかります。

 ローヤルゼリーはそれだけ成長を早めるのです。

 つまり、ローヤルゼリーを食べたか食べなかったかで雌蜂の運命は
 違ってくるわけで、〝氏より育ち〟がミツバチの社会です。
 

2009年2月19日

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