HOME > トピックス > ネオニコチノイド系農薬は神経毒性科学物質!

ネオニコチノイド系農薬は神経毒性科学物質!

11月12日(土)JICA研究所の国際会議場にて
「ミツバチ・生態系・子どもたちを守るために」と題して国際市民セミナーが開かれました。国際セミナー資料.pdf
主催:特定非営利活動法人(NPO法人)「ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議」

プログラムは
1.「ネオニコチノイド系農薬のミツバチへの影響」
  兵庫県立大学教授 大谷剛

2.「ドイツ・EU1でのミツバチ被害の実態」
  養蜂家・ヨーロッパ職業的養蜂家連盟代表 ウオルター・ヘフカー

3.「EUのネオニコチノイド農薬規制とイギリスの現状」
  イギリスNPO団体バグライフ代表 マット・シャルドラウ

4.「環境化学物質と子供の脳の発達障害」
  脳神経学者・元東京都神経科学研究所 黒田洋一郎

5.パネルディスカッション

とAM10:00~PM5:00まで
ヨーロッパにおける規制の現状や、規制に至るまでの取り組み等についての講演、日本のミツバチ研究の第一人者である大谷剛氏、内分泌攪乱物質の脳神経機能への影響に関する総合研究の代表者である黒田洋一郎氏の科学的なデータを含めたお話と内容の濃いセミナーでした

罫線5.gif
みつばち.png


セミナーの資料より

Ⅰ.ニコチンと似た夢の新薬の実態

1900年頃に開発されたネオニコチノイドとは煙草のニコチンと構造が似ているあたらしいニコチン様物質という意味です。

(ニコチンもネオニコチノイド系農薬と同じ神経毒性が確認されています)

特徴は

・水溶性で浸透性、残効性が高い(農薬の空中散布や*種子処理

・神経毒性で昆虫類、生態系、人体への影響が懸念されます

*種子処理とは発芽する種をネオニコチノイド液に漬け込む方法でヨーロッパでも被害が続出しているそうです。

ではなぜネオニコチノイド系農薬は昆虫や人体の神経に影響が出るのかというと、経伝達物質であるアセチルコリンの分解酵素を持っているからです。

下の図をご覧ください(神経を狂わすネオニコチノイド)

_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ 

ネオニコチノイドイメージ図.jpg



_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ 
現在、お米、果物などの農作物にも使用されているネオニコチノイド系農薬。植物は根から農薬を吸い茎、葉、花、花蜜、花粉、実へと農薬が凝縮されていきます。

やがて昆虫やミツバチがこの農薬を吸い神経が侵されて死んでしまいます。

このように幼虫の食べ物が複合汚染されると、幼虫は遺伝子異常が起き、方向感覚がマヒした次世代として産まれてしまうのです。採蜜も帰巣行動もできないミツバチはやがて巣ごと全滅するのです。

この巣に戻れないミツバチや大量死するミツバチが出現してきたのはちょうど夢の農薬が発売された時期と一致しています。


それでは現在使われている代表的な7種類の農薬と商品名を紹介しておきます。

主なネオニコチノイド系農薬

成分

商品名

開発企業

アセタミプリド

モスピラン、マツグリーン、カダン、イールダーSG

日本曹達

イミダクロプリド

アドマイッザー、ハチクサン、アースガーデン、メリット

バイエル

ニテンピラム

ベストガード、ペダンベスト

住友化学

クロチアニジン

ダントツ、フルスウィング、モリエート、ハスラー、タケロック

住友化学

ジノケフラン

スタークル、アルバリン、ボンフラン

三井化学アグロ

チアメトキサム

アクタラ、クルーザFS30

シンジェンタ

チアクロプリド

ウィンバリアード、エコワンフロアブル

バイエル

家庭用の殺虫剤にも使われているのはすでにご存じと思いますが
コバエとりや、ゴキブリ退治、犬猫用のみとり、ナメクジ退治、アリ退治などにも使われています。

そして何とこの農薬は10年間で3倍の出荷量となっているのには驚きです(ネオニコチノイド系農薬の蚊来ない出荷量)

ネオニコチノイド国内出荷量.jpg

.CCD 発生の実態調査と農薬との関連性−ネオニコチノイド系農薬の蜂群への影響」

2010年11月20回日本臨床医学会学術集会においての金沢大学自然科学研究科 物質科学専攻 先端機能物質講座・高分子工学 山田敏郎教授による発表。

この研究では餌にネオニコチノイド系農薬を希釈して添加し、蜂軍の数を調査した結果です。


・農薬添加後、蜂数が急激に減少(約2週間で添加をやめても減少が続く)

・約20日後女王蜂が亡失

・女王蜂の産卵数減少

・蜂児の減少

これらの結果より研究者たちはローヤルゼリーに農薬が濃縮されているのではないかと考えているようです。


次に日本と海外とでは農薬の規制が
どれほど違うのか見てみましょう。

海外の規制と日本.jpg

残念ながら日本ではいまだに規制措置すらされていないのが現状です。

世界的に見ても農薬会社と政府高官の親密な関係があるようでなかなか進まない農薬問題です。

 


Ⅲ.人間の場合 子どもの脳の発達障害・農薬など環境科学物質の増加と脳神経系障害の歴史

1970年頃、アメリカで自閉症、注意欠陥多動性障害(ADHG)などの発達障害児が増加

1980年頃日本でもPCBなどの化学物質公害が増え農薬の使用量が増加

1990年頃から日本でも自閉症、注意欠陥多動性障害(ADHD)などの発達障害児が増加

・そのほか学習障害、高機能自閉症などの学童が全体の6.3%にもなるのではないかとみられている(2002年)

これらの発達障害は遺伝そのものの変化ではないそうで、環境の変化や脳内の物理化学的変化、家庭社会の変化、特に環境化学物質の汚染などが疑われるということです。


☆なぜ農薬など環境化学物質で発達障害が起こるのか
心の動きは脳内の神経回路の働きによるもので神経伝達物質アセチルコリンが関与しています。

このアセチルコリン様神経伝達物質(ネオニコチノイド系農薬など)が胎児、乳児の脳に入ると神経回路に異常がおこるのです。そして異常のおこった神経回路が、ある特定の行動だけに障害がおこるという訳です。

Ⅳ.残留農薬基準

このように人間にも影響を与えるネオニコチノイド系農薬は水溶性で食べ物に浸透性が高いのも特徴です。洗っても落ちないのがネオニコチノイド系農薬です。ではこの農薬の残留農薬基準を比較してみましょう。

 

農薬基準.jpg


アメリカやEU諸国と比べて全体的に基準値が高いのはこれでお分かりだと思います。しかも農薬の単位面積使用量は

アメリカの7倍
フランスの2.5倍(2002年OECD調査)だそうです。
しかもこの農薬は脳内に入りやすく、アセタミプリドは残留傾向があるというラットの実験データもあります。

ⅴ.ヨーロッパにおける規制の現状

ドイツでは養蜂家たちが、種子処理によるミツバチの大量死からバイエル社のクロチアニジンが原因であると主張。一方政府当局、企業側の専門家、科学者はずっと以前から種子処理による問題を認識していたと立証したそうです。しかし、養蜂家へ損害賠償をしたのは地方自治体でバイエル社は過失を認めなかったそうです。しかも地方自治体が作成した全面的免責承諾書への署名を強要されたそうです。何も文句は言わないということです。

☆ウオルターさんからのメッセージ
「公的な資金援助を受けている機関からの養蜂家への援助は【見ざる・言わざる・聞かざる】であってはならぬ」
この言葉が印象的でした。

一方イギリスのマットさんは[buglife]という世界の無脊椎動物種の絶滅を阻止し、持続可能な無脊椎動物種の個体数を維持、保護する支援活動を行なっています。世界の生態系中73%を占める無脊椎動物を保護することは世界の食糧を守ること。それは、今や世界中の食用植物の90%が昆虫(無脊椎動物)の受粉によるものだからです。
そして昆虫によって受粉する植物は風媒花よりも速い速度で減少しているそうです。なぜなら昆虫が減少した結果、種子そのものが減少しているからです。

ミツバチや人間にとっても危険なネオニコチノイド系農薬の使用禁止を求める運動にぜひご協力ください。詳しくは特定非営利活動法人(NPO法人)「ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議」
ホームページをご覧ください。

*はちみつマイスター養成講座ではこの活動に参加、協力をしています。

**************************************
ネオニコチノイド系農薬問題を考える連続学習会 「松枯れ防止の農薬空中散布の中止を求めて」

松枯れ防止を目的とした農薬空中散布は、これまで莫大な予算をかけて行われてきたにもかかわらず全く効果があがっておりません。それどころか深刻な松枯れは全国に広がり続けています。
 加えて農薬空中散布は人体被害を生じさせ、生物多様性を破壊するなどの悪影響をもたらしています。今こそ農薬に依存することなく、人の手による松林保存政策に転換することが必要です。

*共催:特定非営利活動法人(NPO法人)「ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議」
     ネオニコチノイド系農薬の使用の中止を求めるネットワーク(ネオニコ・ネット)
*時間:2011年11月30日(水)12:00~13:30
*場所:衆議院第2議員会館 第7会議室にて
     〒100-0014東京都千代田区永田町2-1-2
*内容:農薬空中散布による生態系の破壊(横浜国立大学名誉教授 青木淳一先生)
      農薬空中散布による人体被害(長野県 田口操さん)
      農薬空中散布の問題点(ネオニコネット)
     他
*参加料:無料
*お申込み・お問い合わせ:fax03-5368-2736  email:kokumin-kaigi@syd.odn.ne.jp  neoniko22@ybb.ne.jp
*募集人数:65名(事前申し込みがない場合ご入場いただけないことがありますので予めご了承ください)

・議員会館入り口で入場券配布

2011年11月15日

体験レッスンの申し込み
お申込み
HONEY FESTA はちみつフェスタ
メルマガ会員募集中
はちみつマイスター公式 facebook はちみつ活用術ご紹介!!
はちみつマイスター 平野のり子 公式ブログ
資格取得者の声
初めての方へ
受講中の方へ
はちみつマイスターおすすめサイト 「日本のはちみつ.com」
ページトップへ